育毛研究室 by ポストセブンlab

育毛剤・発毛剤・薄毛治療…髪の毛の徹底研究サイト

「あれってホント?」よく耳にする薄毛リスクにまつわる都市伝説に専門医が回答!

「あれってホント?」よく耳にする薄毛リスクにまつわる都市伝説に専門医が回答!

髪にまつわる「都市伝説」は昔から枚挙にいとまがない。それが本当に医学的な根拠があるのかを、年間で190万人もの薄毛治療の実績があるヘアメディカルグループの、脇坂クリニック大阪と脇坂ウィメンズヘルスクリニック大阪の院長を務める脇坂長興(ながおき)医師が徹底検証。最新の医学的観点から見た「薄毛都市伝説」の真実とは…?

プランテルEX

◆遺伝は大きな要素になる?

前回は「夏の薄毛リスクにまつわる都市伝説」を紹介した。今回は、一般的に広く言われていることについて、脇坂医師の解説を見てみたい。

<都市伝説その1>

Q:薄毛は遺伝する?

A:AGA(男性型脱毛症)の発症には、遺伝が最も大きな要素として働いている。

【解説】

AGAはテストステロンという男性ホルモンが、5α-Rという酵素によってDHT(ジヒドロテストステロンの略。発毛の司令塔である毛乳頭を萎縮させ、毛髪を生み出す毛母細胞の成長が抑制。毛髪の発育を阻害する物質)に変換されて発症します。DHTに敏感に反応する体質ならばAGAが進行しやすく、DHTに反応しにくい体質ならばAGAは起こりにくいと言えます。アンドロゲン感受性(DHTへの反応力)は性染色体のX遺伝子で決定づけられていて、AGAが起こりやすい体質かどうかは一生変わることがありません。つまり、AGAの発症には、遺伝が最も大きな要素として働いているのです。

<都市伝説その2>

Q:筋トレしすぎると薄毛になりやすい?

A:筋トレでAGAが発症しやすくなるわけではないが、既に発症していると症状の進行が早くなる可能性がある。

【解説】

AGAの発症には、男性ホルモンの代表とも言えるテストステロンが大きく関わっており、週に2回以上、1回につき3時間以上の筋トレをすると、テストステロンの分泌が増加することがわかっています。AGAを発症している人が筋トレをすると、テストステロンが増えてAGAの進行を早める可能性はあります。しかし、AGAの発症は、「5α-Rの酵素活性および5α-Rの酵素量」と「5α-Rに対する感受性」で決まり、テストステロンの量で発症が決まるわけではないため、筋トレでAGAが発症しやすくなるとは言えません。

筋トレ、体毛が濃いなどマッチョな人ほどハゲやすい?

筋トレ、体毛が濃いなどマッチョな人ほどハゲやすい?

<都市伝説その3>

Q:つむじが2つあると薄毛になりやすい?

A:つむじの数と薄毛は関係ない。つむじが多いとAGAが初期の段階でも進行して見える。

【解説】

つむじは胎生期に、毛髪の発生の際にできるものであるため、AGAの発症と因果関係はありません。AGAの多くは前頭部の生え際の後退か、頭頂部の毛量の低下で発症に気付きます。頭髪の本数の低下でなく、頭髪が細毛化して産毛になるのがAGAの主な症状です。頭頂部からAGAが発症した場合、ちょうどつむじとつむじの間で細毛化が起きることが多いので、つむじが2つある人の方が、髪のボリューム低下を強く感じることはあると思います。

◆体毛の濃さと薄毛の関係は?

<都市伝説その4>

Q:体毛が濃いと薄毛になりやすい?

A:一概に決めつけることはできない。男性ホルモン感受性が強いと、AGAが進行しやすい、かつ体毛が濃くなりやすい。

【解説】

アンドロゲン感受性が高いとAGAが進行しやすいことがわかっています。アンドロゲン感受性が高いというのは頭頂部だけでなく全身の状態なので、テストステロン(男性ホルモン)で体毛が濃くなりやすいという可能性はあります。しかし、アンドロゲン感受性だけではAGAの発症が決定されるわけではないため、体毛が濃いと薄毛になりやすいと一概に決めつけることはできません。

ドライヤーは髪にいい? 悪い?

ドライヤーは髪にいい? 悪い?

<都市伝説その5>

Q:ドライヤーを使うと薄毛になりやすい?

A:濡れたままの頭皮環境はよくないため、ドライヤーは推奨。しかし頭皮に熱を加えすぎもよくない。

【解説】

頭皮が濡れた状態のままだと、常在菌が過剰になったり雑菌が増えたりして頭皮環境が悪化します。髪が濡れたままだと、キューティクルが開きっぱなしになり、髪のツヤが無くなったり切れ毛が起きたりします。しかし、頭皮は他の部位に比べ真皮層が薄く、その薄い真皮層に毛根が存在するため、毛根が熱の影響を受けやすいです。熱風を当てすぎると、頭皮が乾燥しすぎて抜け毛が増えることがあります。

* * *

これまで半ば常識的に信じられていたことが、実はそれほど問題ではないということや誤解であることもわかった。ただ、遺伝は大きな要因となるようだ。こればかりは避けることはできないが、頭皮を清潔にしたり適切な栄養を摂ったり、育毛剤で頭皮環境を整えることは、抜け毛リスクの低減につながっていくだろう。毛髪クリニックで相談してみることもオススメだ。脇坂先生のアドバイスを元に、より効果的な「毛活」をしていこう。

【ヘアメディカルグループ】

東京、名古屋、大阪、福岡の4都市で6つのクリニックを展開。「男性」「女性」の頭髪専門外来があり、それぞれ異なる薄毛の原因に対応できる専門の医師が治療を行っている。皮膚科、形成外科、メンタルヘルス(精神神経科)等の各分野の専門医が連携し、AGAや女性の脱毛症をはじめとする男女の頭髪の悩みを解決するために、常に最新の医学情報を共有しながら、研究を重ね、治療に生かしている。

公式サイト https://www.hairmedical.com/