増加する女性の薄毛 ヘアタトゥーや専用治療薬も登場


「なんだか髪が悲しい感じになってるよ。どうしたの?」

急な雨に濡れて前髪が顔にはりつく。毛先がうねり、トップはぺたんこになった妻に向かって、夫が辛辣な一言。

「最近ちょっと、薄くなってきた?」

妻は「旦那より先にハゲるなんて…」とうなだれる。

ドラマ『人は見た目が100パーセント』(フジテレビ系)のワンシーン。スキンケアやファッションなど“女子力向上”の研究に勤しむ理系女子たちを描くストーリーだ。5月4日放送の回ではシャンプーが研究テーマだった。視聴者からは「勉強になる」という声がある一方、冒頭のシーンでは「全然笑えない」という切実な声も。

◆女優の一番の悩みは髪に関すること

asanoyuuko

浅野ゆう子がアデランスのCMに登場

薄毛は女性にとっても大問題。年を重ねるにつれて髪のふんわり感がなくなり、毛先がうねったり分け目が薄くなったり…。豊かな黒髪がトレードマーク、ワンレン、ソバージュで一世を風靡した浅野ゆう子(56才)がアデランスの新CMに出演していることも衝撃的だ。

「年齢とともに髪が痩せてしまうという悩みを抱えていた」(浅野)ところちょうどいいタイミングで女性向けの増毛商品「ヘアアップα」のCMに抜擢されたという。頭頂部の生え際がぺたんとしている浅野の髪がふんわりとしていく様子をテレビで見ているとふと自分の髪の毛を手で押さえてしまう。

「女優やタレントが一番に口にするのが髪の悩み。職業柄、日に何度も髪を巻いて結ったり整髪剤をつけたりするので、髪へのダメージも大きいんです。安藤優子さん(58才)も最近、悩んでいると聞きました」(ヘアメイクアーティスト)

ドラマの控え室でも女子会でも髪の毛問題は世代を超えて話題にのぼる。

「天海祐希さん(49才)と加賀まりこさん(73才)は20才以上離れていますが、ざっくばらんなトークをする仲良しです。この2人が“髪の毛問題”を話していたそうですよ。2人とも真っ黒な黒髪が印象的で悩みなんてまったくなさそうですけど…。加賀さんはよく後輩女優さんたちから“髪の毛が薄くなってきたけど、どうすればいいですか”という相談も受けるそうで、“私は週に1回しか洗わないのよ。その方がいいんじゃないのかしら”なんて話していました」(美容ライター)

amamiyuuki

天海祐希と加賀まりこが“髪の毛問題”についてトーク?

花王の調査結果(2016年10月)によると、髪の量に悩む女性は40代で48%、50代で69%、60代では74%にも上る。

◆服薬、注射、ヘアタトゥーまで

女性の薄毛の原因は男性に比べて複雑。加齢によって女性ホルモンの1つであるエストロゲンが減少すると、育毛作用が働きにくくなる。他にも、過度のダイエットによる栄養不足やストレス、睡眠不足、遺伝も薄毛に影響する。

また、女性はびまん性脱毛といって分け目から全体的に薄くなっていくタイプが多い。男性とは原因も、薄くなる過程も異なるため、「夫の育毛剤をこっそりつけていたけどあまり効果がなくて…」という話もちらほら聞こえてきたが、同じ治療法ではなかなか効果を得ることは難しい。

そんな薄毛に悩む女性たちの間で今、注目されているのが、ヘアタトゥーという治療方法。通称“塗るカツラ”といわれるヘアタトゥーは、上下に針が動くマシーンを使い、色素を頭皮に塗布する。ヘアタトゥーの色は数十種類の色素を組み合わせるため、白髪や茶髪から金髪までヘアカラーに合った色を入れられるという。

昨秋からヘアタトゥーの施術を始めた美容皮膚科のシロノクリニックの広報担当・藤垣貴子さんに話を聞いた。

「ウイッグのようにはずれてしまう心配もなく、朝起きた時のヘアセットの手間も省ける点が人気です。費用は1平方cmあたり1万円から。2~5回にわけて塗布するケースが多く、2~3年ほど効果が持続します。一度色を入れてもカラーを変更できるため、その時々に合わせて色味はアートメイクディレクターとカウンセリングを行いながら決めていきます。無理のない自然なヘアスタイルだと、女性のお客様が増えています」

女性用薄毛治療薬も注目されている。女性の薄毛治療専門院である東京ビューティークリニックの倉元有木子院長はこう話す。

「カウンセリングと検査でアレルギーや治療開始後の体調の変化がないかを調べ、内服薬と塗り薬の処方をメーンに治療しています。内服薬の成分は、抜け毛を予防するスピロノラクトン、発毛を促すミノキシジルなどです。塗り薬にもミノキシジルが含まれており、どちらも毎日服用することで血流がよくなり髪の栄養素が毛根まで深く浸透しやすくなります。この内服と塗り薬の2つの治療がベースです。

さらに効果を実感したいかたには頭皮に直接注射をするという治療法もあります。早ければ半年ほどで効果が実感できます。費用は内服薬と塗り薬のコースで2万8000円から、注射は5万円からです」

◆日々のシャンプーやドライヤーも重要

最新テクは心強いが、日常のケアも大切だ。毛髪診断士の永本羚映子こさんが解説する。

「まず、毎日しっかりとシャンプーをして頭皮の汚れを落とすことです。頭皮の脂が詰まると、酸化した脂が体内の有害物質に影響されて『毛母細胞』という髪の毛の工場のようなところにダメージを与えるため、薄毛に繋がります。指の腹で地肌まで丁寧に洗いましょう。大切なのはシャンプーの洗浄成分です。洗浄力の強い成分が入ったシャンプーを避けるよう成分表をよく見て良質のシャンプー剤を選んでください。

また、洗い残しのシャンプー剤が頭皮についたままでは逆効果。しっかりとすすいでください。そしてトリートメントは毛先から全体になじませ、頭皮にはつけないようにしましょう」

その後のドライヤーももちろん大切。乾かさずに寝ると頭皮に菌が繁殖してダメージとなるので、必ず毛先だけでなく根元までしっかりと乾かすこと。地肌がやけどしないようドライヤーを40cmほど離して乾かすのがコツだという。

当たり前のようなことだけど、全部やり切るのは意外と大変。髪は女の命だから、いくつになっても大事にしたい。

※女性セブン2017年5月25日号

おすすめの育毛剤

  • bubka01
    研究員のコメント
    業界初のノンアルコールにこだわった育毛剤なので、ニオイが全くしないのが特徴。接客業など業務上、ニオイが気になる方にもオススメです。

    ...

関連キーワード