『あの主人公も薄毛だった! 漫画ハゲ列伝』(前編)


今や「M字ハゲ」の代名詞ともいわれる『ドラゴンボール』のベジータや、「国民的お父さん」の『サザエさん』波平など、漫画やアニメに登場するお馴染みのハゲキャラクターは多くいる。

「でも、ほとんど脇役でしょ? ハゲは主役にはなれないんだよ」とお嘆きのアナタ。歴史を振り返ると、薄毛、ハゲの主人公はけっこういるのだ。

編集部でセレクトした8つのうち、今回は80年代後半から90年代前半の4つを紹介する。

* * *

 1:『ついでにとんちんかん』 抜作 

tsuideni_tonchinkan

『ついでにとんちんかん』第1巻 (えんどコイチ/集英社)

薄毛の主人公を、作品の年代順に紹介しよう。

まずは『ついでにとんちんかん』(えんどコイチ/集英社)。1985年から1989年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載された人気ギャグ漫画だ。単行本は全18巻で、1987年から1988年にフジテレビ系でアニメ化もされている。

主人公の間抜作(あいだ ぬけさく)は、中学の先生で「怪盗とんちんかん」のリーダー。生徒たちからは「抜作先生」と呼ばれている。頭に毛がない。

「予告したことは必ず実行する」「物は盗んでも人は傷つけない」が信条で、彼らの盗む物は、どうでもいい物ばかり。犯行件数は多いものの被害総額は1万円に満たない。ちなみに「怪盗とんちんかん」を追う大日本警察署の署長もハゲで、こちらは毛が1本ある。

コンプレックスがないように見えるが、実はハゲであることを気にしており、直接「ハゲ」といわれると怒ることも。年齢は自称200億歳。不死身で何度でも生き返るが、毛根は復活しない。ハゲた先生でも人気者になれると教えてくれる一冊だ。

 

2:『つるピカハゲ丸』 ハゲ田 ハゲ丸

『つるピカハゲ丸』第1巻(のむらしんぼ/小学館)

『つるピカハゲ丸』第1巻(のむらしんぼ/小学館)

次は、同じく1985年に連載が開始したギャグ漫画『つるピカハゲ丸』(のむらしんぼ/小学館)。

1985年から1995年まで『月刊コロコロコミック』(小学館)にて連載され、2009年からは『コロコロイチバン!』(小学館)で今も連載中だ。単行本は全25巻。第33回小学館漫画賞の児童部門を受賞した名作だ。

「ハゲ丸くん」の愛称で知られる主人公の小学生、ハゲ田ハゲ丸は、頭の毛が3本しかないが、実に明るいキャラクター。太い眉毛と、いつも舌を出しているのも特徴である。
第1巻では3本の毛を茶髪に染め、同級生に「今時の若者みたいだろ?」と自慢したことも。

ハゲ田家は、その名の通り、男子は代々ハゲしか生まれない。父のハゲ田ハゲ蔵は、毛は7本で、ハゲ丸より多い。「セコい」がテーマで、ハゲ田一家が「つるセコ」と呼ばれる様々な節約術を駆使するギャグ4コマ漫画だ。

実は父子ともにハゲはコンプレックスで、あごヒゲを切って頭に貼り付けるなど、様々な方法で自家製カツラを作る。また、自分たちより毛が少ない人を見ると、感動して涙を流すほど。

コンプレックスを持っていても、前向きに生きることの大切さを教えてくれる一冊だ。

 

3:『ハゲしいな!桜井くん』 桜井 弘也

『ハゲしいな!桜井くん』第1巻(高倉あつこ/講談社)

『ハゲしいな!桜井くん』第1巻(高倉あつこ/講談社)

続いては、1989年に連載が開始した『ハゲしいな!桜井くん』(高倉あつこ/講談社)。

1989年から1993年まで『週刊ヤングマガジン』(講談社)にて連載された育毛コメディー漫画だ。当時、若ハゲの学生は「桜井くん」とあだ名がついたことも。

主人公の高校2年生、桜井弘也はイケメンでスタイルも抜群。だが、若ハゲが進行中という悩みを持つ。普段は髪型や帽子で何とかごまかしているが周囲にはバレバレ。頭髪マッサージや、抜け毛の本数を数えるのが日課で、親も兄もハゲである。

物語は、そんな桜井くんに好きな女性ができ、若ハゲで彼女に嫌われないかドキドキしつつ交際するというお話。
続編は、1995年から1997年まで、桜井くんが結婚した後の物語、『ハゲしいな!桜井くん 新婚編』が『ヤングマガジン増刊エグザクタ』(講談社)で連載。

2001年から2004年までは『イブニング』(講談社)で『ハゲまして!桜井くん』が連載され、ついにタイトルが『ハゲしいな!』から『ハゲまして!』になる。

第1巻では、体育で走る際、風で額が露出しないようハチマキを髪の上からしたり、デートでジェットコースターを避けるなど、「若ハゲあるある」も満載。

自分を投影しつつ、若ハゲと恋愛に奮闘する主人公を応援したくなる一冊だ。

 

◆4:『珍遊記太郎とゆかいな仲間たち 山田 太郎

『珍遊記 -太郎とゆかいな仲間たち-』第1巻(漫☆画太郎/集英社)

『珍遊記 -太郎とゆかいな仲間たち-』第1巻(漫☆画太郎/集英社)

今回、最後に紹介するのは、1990年から1992年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載された『珍遊記 -太郎とゆかいな仲間たち-』(漫☆画太郎/集英社)。2016年には、松山ケンイチ主演の実写映画版が公開されている。

主人公の山田太郎は、元々は凶暴な大男で、妖力を使い散々な悪さをしていた。だが、太郎を育てた「じじい」と「ばばあ」に依頼を受けた僧・玄じょうに呪文をかけられて妖力がなくなり、髪の毛が3本しかない小柄な男にさせられてしまう。元々は逆立つぼどのフサフサの髪の毛だった。

『西遊記』をベースに、主人公の山田太郎が、玄じょうらと天竺へ旅をするギャグ漫画だ。主人公の性格が悪い上、全裸、下品なネタも満載など型破りな内容のため、読者の中では伝説的な作品ともいえる。

第1巻では、玄じょうが「じじい」に「育毛(アデランス)」という髪を生やす呪文を使うなど、ハゲに関するネタも多い。

たくさんのハゲキャラクターが登場し、どれも破天荒。形にハマらないハゲたちを満喫したい人におすすめの一冊だ。

* * *
いかがだっただろうか? 振り返ると、どれも人気作品のキャラクターばかり。意外とハゲキャラクターは愛されてきたのだ。

次回は“最強ハゲヒーロー”『ワンパンマン』のサイタマなど、90年代後半から2000年代の4作品を紹介する。お楽しみに!

おすすめの育毛剤

  • gs01
    研究員のコメント
    薄毛や抜け毛に悩む人にオススメ。キャピキシルとピディオキシジルという二つの成分を組み合わせたのは業界初で、ノーベル賞受賞成分であるフラーレンなど、他の商品にはあ...

関連キーワード