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育毛ツボ研究<その3・脚編>

今回はいよいよ育毛ツボの最終回。上半身、下半身に続き脚にあるツボを紹介しよう。足裏マッサージがあるように、足への刺激は何かと体にいいことが知られている。正しいツボの位置と指圧法を、プロから伝授してもらう。

話をうかがったのは東京・東久留米市で『土居治療院』を営む鍼灸マッサージ師・土居望院長。土居院長セレクトの「育毛に効くツボ14」のうち、脚周辺の5つをご紹介。まずはその前に、ツボ押しに関する基礎知識から。

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◆間違ったツボ押しは逆効果?

――ツボにはどんな力があるのでしょうか?

「実はツボ自体には何の力もありません。鍼(はり)もそうです。鍼が病気を治すとか、ツボを押すこと自体が病気を治すのではないんです。東洋医学は人間の自己治癒能力を高める医学。ツボを押すことで、その自己治癒能力を目覚めさせるのです」

――ツボ押しはスイッチだとおっしゃっていましたね?

「そうです。治す力はお客様の中にあるのです。僕たちの仕事は、それを引き出す手助けをすることだと考えています。私は人間の体にはすごい力があることを信じていますから」

――そのスイッチは人によって違いますか?

「はい。同じことをしても人それぞれで感じ方は違いますし、同じツボでも効き目は違います。その人に一番効き目のある、その人に合った治療をしたいと思っています。自分でツボを押す場合は、自分で体感した『いい感覚』を第一に!」

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【「押しすぎは体によくない」と土居院長】

 

――人それぞれ、効果は違うんですね。

「人それぞれであるということを認識していないと、ツボ押しが逆効果になる場合もあるのです。間違ったツボを押しただけで症状が悪化することはありませんが、『効果があるはずなのに効かない』と思って、痛くなるまでツボを

押すのはいけません」

――指圧師さんでも間違うことはありますか?

「悲しいことに、指圧師の中にもそういう人はいます。自分の理論に固執しすぎて『ここを押せばよくなるはず』と、筋膜を強く押しすぎ、結果的にお客様の体を傷めてしまうケースを聞きます。『治すのではなく、相手の力を引き出す』ことを忘れてはならないのです」

――しかし、マッサージで「もっと強くやってほしい」と思うことはあります。

「そこが難しいところです。効果がすぐ出るとは限らないので、施術中はお客様が『強くて気持ちいい』と思っても後で痛くなることや、『押しが弱くて効いてない』と思っても、後で効果てき面という場合もあります。私たち治療家は後者を選びたいのですが、お客様は前者を選ぶ方が多いんです。これは自分でツボを押すときでも重要なポイントですね」

◆自分の「力」を信じることが大切

――「強く押しすぎないこと」以外に重要なポイントはありますか?

「体感したらツボを取捨選択すること。友達や家族などに協力してもらえる場合は、ときどき、その人たちにツボを押してもらいましょう。体重がかけやすいですし、楽しくできます。ただし、他人の感覚に任せず、『痛い』『合わない』は主張しましょう」

――これまでのまとめとして、読者へのメッセージがあれば。

「一番大切なのは『生える!』と思い込むこと。人間の潜在能力はすごくて、思い込むことで実際に体が反応してくれるときがあります。ツボ療法と思い込みは、実は密接な関係にあります。僕たちは信じてもらうためのアプローチはしますが、お客様が治療を信じてくれず『どうせ効かないだろ』と思われていると、効果が出にくい傾向があります」

──信じることが大切なんですね。

「はい。『生える!』『増える!』と思いながら、育毛ツボ押しをしましょう」

──土居院長、ありがとうございました。

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【育毛治療には鍼(はり)を用いることも】

 

◆土居院長セレクト育毛に効く脚のツボ

土居院長が育毛に効果が期待できるツボ14個を教えてくれたうち、今回は脚にある5つのツボを紹介する。ポイントは、院長のお話にあったように「増える!」と思いながら実行すること。

では、土居院長に解説してもらいながら、さっそく脚の「育毛ツボ押し」を始めてみよう。

* * *

今回は脚にあるツボを5つ選んでみました。個人差はありますが、どれも抜け毛予防、育毛の効果が期待できます。痛くない、無理のない範囲で行いましょう。

5つのツボを全て押す必要はありません。1つでもいいので、自分の体感で効きそうと思ったツボを定期的にやるようにしてください。

◆湧泉(ゆうせん)

土踏まずのやや上の中央、足の指を曲げてへこんだところにあります。

【「湧泉(ゆうせん)」は足の裏土踏まずの上】

 

両手の親指の先を使って押し、揉みます。3秒押して3秒離すという行為を、湧泉が温かくなるまで繰り返します。

体力や気力を高めて、全身を元気にする万能のツボです。

◆親指の裏全体

足の親指は頭、人差し指は胃に関係しています。

【足の親指は頭に関するツボ】

 

親指の両脇を、指の先から付け根に向かってしっかりと揉みます。指を回すように動かすのも効果的です。

この部分に刺激を与えれば、脳の疲れは軽減、胃腸の働きもよくなります。

◆三陰交(さんいんこう)

次は三陰交(さんいんこう)です。

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【「三陰交(さんいんこう)」は婦人科系にも効果あり】

 

内くるぶしの頂点から、手の指の幅4本分上がったところで、骨と筋肉の境目にあります。3秒押して3秒離すという行為を、5回から10回行います。

脚を通っている肝経(かんけい)、脾経(ひけい)、腎経(じんけい)というとても大切な3つの陰経が交わっているツボで、ここを指圧するとこの3つの経絡が整っていきます。婦人科系の症状に有効です。

◆復溜(ふくりゅう)

内くるぶしの中心から、手の指の幅3本分上がったところにあります。「三陰交」の少し後ろ下です。

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【「復溜(ふくりゅう)」も内くるぶしの上】

 

親指でゆっくり押し込んでください。30秒くらい押せばいいと思います。

東洋医学では大事なツボで、ここを押すと「腎経」が刺激され、元気が出てきます。

◆足三里(あしさんり)

両膝の外側、お皿の下から指の幅4本分下がった、一番くぼんでいる場所。向こうずねの外側にあります。

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【「足三里(あしさんり)」は治癒力を高める】

 

親指でゆっくりと圧力をかけ、5秒したら5秒緩めることを数回繰り返します。

ここに鍼を刺すと胃が動くほど、胃とつながりのあるツボで、気の不足などによる症状や、体全体の治癒力を高めます。

* * *

われわれ素人にも簡単にできるよう、3回にわたって土居院長に育毛のツボの極意を教わってきた。運動や食生活の改善より手間がかからず、すぐにできることの1つではないだろうか。さっそく今日から初めてみよう。血流がアップすることで、全身に活力もみなぎってくるはずだ。

◆教えてくれたのは…

土居望先生

土居望(どい・のぞむ)院長/鍼灸マッサージ師。東京・東久留米で『土居治療院』を開業して34年。鍼灸、指圧、マッサージ、推拿、カイロプラクティックなど、「理屈ではなく一人一人に合った治療」をモットーに、多くの患者さんの心と体を軽くしている。