「全力でハゲを愛す」第5回 ハゲは遺伝するのか?―─夫がハゲな女の考察


ハゲが愛おしくて仕方のない、結婚したい結婚したいと言い続けていたせいで非モテキャラとなった(もともとそうだけど)がハゲとの結婚を発表したところ「裏切られた」「興味なくなった」「もう誰も信じられない」などの「私は芸能人じゃねぇんだよ結婚しようが勝手だろ人生の一大イベントにまで口出しすんなボケ!」と言いたくなるような反応をいくつかいただき、普通なら隠すんでしょうがそれらへの愚痴もコラムに書くくらいプロ意識に欠けたゴミくずフリーライターの女、シマヅです。

もう一度言いますが、筆者(私)はハゲと結婚しました。(「全力でハゲを愛す」第4回 ハゲと結婚した結果www)

「ハゲを悪くしているのはハゲている男性自身」「フサフサ時代と比べる意味なし」「ハゲは勇者の証」が、この連載コラムの3本柱。

しかし、今回も前回と同様また別。「ハゲと結婚した、ある意味で当事者、ハゲ共同体」の女の視点から「ハゲ遺伝問題」について、医学的根拠などまったく無視した語りをさせていただきたく思います。

◆ハゲ遺伝問題1―ハゲ方は帽子で決まる?

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「父親がハゲだと息子もハゲる」とよく言われる。その通りなのかなと思うときは少なからずあるけれど、この説は必ずしも信ぴょう性ないな、と思うときももちろんある。

「俺のオヤジ、ハゲてるから将来同じようになんじゃねーかなと心配なんだよ」的な話をする男性は多い。「知り合い」の男性の父に会うことなどめったにないから、検証もなにもできないけれど…。

夫もソレだ。ずっと「私の夫はハゲです」と書いてきたが、実は会った瞬間に「あっ」と思うほどにはハゲていない。しかしながら、毛根が元気そうに見える髪型でごまかしているものの、確実にカッパ型ハゲが進行している。

私はハゲを褒め言葉だと思っているので、夫に「オイこらハゲ!」と冗談めいて言うのだが、決まって「俺はハゲの家系なんだよなマジで」的な、悩んでいるんだか悩んでいないんだか分からない言葉が返ってくる。

そしてある暖かい日のこと。旦那となった彼の両親のもとに結婚の挨拶にうかがったのだが、筆者は言葉を失った。彼の言葉どおり、義父は見事にハゲていた。前頭葉の形まで分かるんじゃないのかと思うほど、前方がスッキリしたタイプのハゲ。ここで、私の脳裏にひとつの疑問が浮かぶ。

「ハゲは遺伝しているけど、『ハゲ方』は遺伝してないってどういうこと!!!!????」

モヤモヤと考えつつご両親との会話を続けたところ、義母が「お腹は空いている? もうお夕飯の時間だから、お外で何か食べましょう!」とモヤモヤ遮断の助け舟を出してくれた。筆者が即座に「イイですね行きましょう!」と答えたのは言うまでもない。

そしてその助け舟は、モヤモヤの「遮断」だけでなく「解決」へも導いてくれた。

カッパ型ハゲの夫はコートを着るだけで身じたくを終えたが、義父は「外出するから」とハンチング帽をかぶりだしたのである。目が離せなかったのは、その被り方だ。帽子を無造作に頭に乗せたあと、輝いている前頭部を気にしているとしか思えない手つきで、ハンチング帽のツバの前頭側を、あーでもないこーでもないと上下左右に何回も何回も何回も何回も何回も動かしたのだ。

つまり義父は、たぶん「なんかハゲてきた」ことを気にして帽子をかぶるようになったが、ハゲを隠したいがゆえに帽子の位置のセットにこだわったため上下左右に帽子を動かし続けた結果、ツバ(力点)を持つ手が頭髪前頭部の毛根(作用点)をすりつぶしてしまったのである! 頭髪を気にしたがため、逆にハゲが進むなど本末転倒、まさに悲劇! 堂々としていれば、義父は余計にハゲなくて済んだのである! たぶん!!

ただ、「カッパ型にハゲるのは嫌だ」と思った結果なのであれば、義父は正しいのだろう。おじい様にお会いしたことはないが、とりあえず、帽子を被らない息子(夫)がカッパ型のハゲなのだから。

◆ハゲ遺伝問題2―ハゲは自分の子がハゲるのを心配するようだが、待て!

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筆者はハゲが好きなので、もし子ども、しかも男の子が生まれいずれハゲようと気にはしない。しかし、「お前らの子どもになんか生まれたくなかった! オヤジはハゲだし!!」とか言い出したら「やっぱり思い悩んじゃうんだ…」と、親としての責任、ハゲをパートナーにしたことへの罪悪感を覚える可能性もある。

まぁ、そんな理不尽なブチ切れをかましてきたらひっぱたくんじゃないかとも思うが、それは私が女だからかもしれない。男性にとって「将来ハゲること」は女性には分からない「たいへん重要な問題」だと、夫は言う。

「君(筆者)にクソハゲとか呼ばれるのは愛情表現のひとつだと分かるので気にならないけど、特に親しくない人に言われたら、いくらハゲというマイナスポイントを凌駕するチャームポイントを自分に見出した俺でも、多少は傷つく。息子に言われたらなおさらだ。親としても男として立ち直れない。人間をやめたいとすら思う」

重く考えすぎだろと言いたいが、知り合いのハゲ男性3人(子持ち)に訊いても、ほぼ同じ答えが返ってきた。

しかし、そんな心配は無用なのだ。前項の義父と夫のハゲ方の違いがいい例だ。

実は、筆者の実父もハゲである。頭髪が全体的にスカスカになっていく「くしの歯」スタイルのハゲ。祖父は遺影を見る限り「M字」スタイルのハゲ。そして私の実兄ふたりはもちろんハゲ…と思いきや、これがふたりそろってなんとフサフサだ。頭髪がヤバくなるといわれる30代後半なのに、まったくフサフサだ。

ハゲを親に持つ男性、自分がハゲだから子どももハゲるのではと不安になっている男性諸君! そんな心労はたぶん無用! ハゲるも八卦、ハゲぬも八卦! 筆者はすべてのハゲ恐怖症の男性に言いたい! 大丈夫だ気にすんなハゲてから考えろ!!!!

◆まとめ――ハゲより怖いものもある

「ハゲ遺伝子」の存在など信じるに値しない。いや、本当はあるのかもしれないけど、人間もハゲ方も十人十色。それぞれの道を進めばいい。ただ…お嫁さん選びだけは気をつけて。私みたいなのに引っかかっちゃうとハゲるより地獄だよ。

イラスト・文/シマヅ

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